求心編みのデザインを取り入れたホールガーメント（※）のロングカーディガンです。
「求心編み」とは編み方の手法で、ネックラインを円の中心点にして、裾や袖口の編み出しからそこに向かって編んでいくデザインのことを指します。
素材は生後6ヶ月以内の子羊の毛を使ったラムウールを原料にナイロンを混紡された糸を使用しています。
撚りを抑え膨らみと軽さを兼ね備えた、チクチク感のない柔らかな風合いの素材です。

裾から胸まで、袖口から胸まではアランセーターのような大きめの縄柄。
胸から衿ぐりまでは、求心編みで小さなケーブルを2段階のサイズ切り替えで編んでいます。
そして、ホールガーメントならではの編み続きのポケットがついてます。
衿は深めの柔らかいVネック、着物の衿にきれいに沿い女性らしさを感じるラインに仕上げました。
袖口の裏にスナップボタンが付けてあり、着物のときに留めれば「たもと」が出ずらくなります。

カジュアルな印象のデザインでありながら、着た時の落ち感やフォルムの美しさやが女性らしく、着物姿に馴染むようなカーディガンです。

※ホールガーメント…「無縫製」という意味で、縫い目が出来ない編み方のこと。
通常は各パーツ別に作った生地を縫い合わせて一着の服を作りますが、ホールガーメントは専用の機械で縫製することなく1着を編み上げていきます。
そのため縫い目のつっぱりや縫い代のあたりがないため着心地がよいのも特徴です。
また、材料のロスが少ないため環境にやさしい日本生まれの技術です。